なぜバイリンガルを目指すのか?
ごきげんよう🌈
プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。
【なぜバイリンガルを目指すの?】
バイリンガルのメリットでよく語られるのが、進学や就職に有利というような話題ですが、私自身にとってはそこは最初から目指したことではなくて、積み重ねた結果の「おまけ」としてついてきたらいいなぁという程度のものでした。それよりは「母国語」をなんとか息子へ残したいという思い、親子の心の通いあう会話ができる言語としての「日本語」を重視してました。「日本語」は私にとっては、息子とのかけがえのない絆の一つの要素だったので、それゆえに日本語を諦めることができませんでした。親のエゴ、私のエゴです。
我が家の場合は両親揃って、日本人ですから、義務教育レベルの中学3年までは、君に日本語補修校を辞める権利はないと最初に言い渡していました。小さい時から中3までは絶対続けるという前提でスタートしたわけです。この約束は、息子にとっても厳しい話だったと思いますが、同時に日本語学習のサポートをする私自身にも重くのしかかってくる約束となりました。
【苦しかった中学の3年間】
実際のところ、中学3年間は、親も子どもも負担が大きく本当にしんどい思いをしました。海外生活の中で、日本語学習を続けている多くのご家庭で、似たような思いを抱えて、日本語を続けているのではないか?と思います。正直なところ、私の方が弱音を吐きそうになったことも多々ありました。息子も本当によくがんばっていたと思います。同じ思いをして努力している仲間の存在があったから、なんとか続いたのだと思います。
【バイリンガルであることの喜びを感じた最初の経験】
息子本人が日本語を続けてきてよかったと、本当の意味で思えたのはハイスクールに入ってからのことです。ハイスクールでAP Japaneseを1年取得した時、彼は、日本と日本語に憧れて、一生懸命勉強しているアメリカ人のクラスメイトに出会いました。自分は親が日本人だからという理由で、長年苦労して、時に嫌だと思ったりしながらやってきたことを、周りから「日本語が上手に話せて羨ましい」と言われたり、尊敬されたりそんな経験をハイスクールでして、初めて、日本語ができる価値に気づけたのだと思います。
日米文化交流のイベントで、日本の高校生がやってきた時は、通訳としてみんなに頼りにされたことも、大きな自信になったようでした。バイリンガルであることで、周りの人の役に立てる、そのことを初めて体感した出来事だったのでしょう。そしてずっと日本語のサポートをしてくれてありがとう、と心からの感謝の言葉を言われたのもその頃でした。

【親子二人三脚で続けた日本語維持の長い道のりとこれからのこと】
言語習得にはとても長い時間がかかりますし、言語だけでなく、文化や歴史的背景の知識も含めて教えていこうとすると、日本のことを学べる環境設定を意識的に作っていく努力が、親にも求められます。ですから、節目節目に親子で、何を目指しての日本語学習なのか?どのレベルを何のために求めるのか?を明確にしておいた方が良いと思います。
私は、自分のエゴを自覚していましたが、今思うと、かなり厳しく日本語をやらせていた部分もあったと思うし、息子はよく中3までついてきてくれたなあと感じた部分もありました。ですから、高校生以降、日本語との関わりは本人の選択に100%委ねることにしました。日本語から離れる選択をしてもそれはそれでやむを得ないと思っていました。でも、今は、日本のアニメや日本の音楽が、彼の生活の一部分として存在していて、日本語を失っていく心配はあまりないのかなと感じています。
これから大学生、社会人と、自分の力で生きていく上で、日本語が彼の人生の中で何をもたらしてくれるのかはわかりません。でも、親子で楽しんだり、時に苦しんだり、さまざまな思いを抱えて、長い時間日本語学習のために費やしてきた努力は、彼の中の強みとしてこの先も何かいいことにつながるといいなあと願うばかりです。
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